

地球の気温は、熱(赤外線)のバランスで、平均気温が約15℃に保たれています。このバランスを保っているのは、赤外線を吸収する性質を持つ二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスです。
しかし、この100年あまりの間に人間活動が活発化し、電気やガスをはじめとする様々なエネルギーの消費量が増え、大気中に占める温室効果ガスの濃度が高くなってきました。これによって、大気中や地表周辺にとどまる熱が増加し、地球の気温が上昇しています。これが「地球温暖化」といわれる現象です。

日本国内から、燃料の燃焼により発生しているCO2の量は、2005年度には約12億6百万tに達しました。これは1990年度と比較すると13.9%も増加しています。
中でも工場などの産業部門から排出されるCO2は全体の39%(約4億6,600万t)と、最も大きな割合を占めています。この排出量は1990年度と比較すると3.2%減少しているものの、依然大きな値となっています。
産業部門における更なるCO2の排出削減が地球温暖化防止のために必要なのです。

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